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海外で急増中!ダークキッチンの謎

Posted on: Posted by: 21jocdaw9 Comments: 0
料理を作る2人の女性

皆さんは「ダークキッチン」という言葉を聞いたことはありますか。業績悪化に伴い、閉店する飲食店が増えてきているなか、急増しているのがこのスタイルです。今回はダークキッチンについてご紹介いたします。

ダークキッチンとは

ダークキッチン(Dark kitchen)とは、客席やホールスタッフがない配達専門の飲食店のことです。ゴーストレストラン(Ghost restaurant)とも呼ばれています。注文はインターネットかモバイルアプリで行い、調理はファシリティと呼ばれる施設で行うのが大きな特徴です。
一つの建物内に複数キッチンがあるため、複数の業態を運営することも可能。中華料理屋の隣にハンバーガー屋というように、オンライン上で複数の店舗を出店しています。

ダークキッチンの魅力

通常の飲食店を始める場合、スタッフの人件費や家賃がかかりますが、ダークキッチンではそれらを支払う必要がありません。
仕入れコストの増加や人手不足といった問題を抱えることもなくなります。厨房設備への初期投資もなく、業態を変えられるダークキッチンは、今最も熱い飲食業スタイルといっても過言ではありません。イギリスのある調査会社によると、通常の外食市場と比べ、イギリスのフードデリバリー市場は10倍の成長率と言われています。

また、メニューをすばやく変更できることも大きな魅力の一つです。
売上データから売れ筋商品をチェックしたうえで、その商品に力を注ぎ、季節や流行に合わせて業態そのものを切り替えられます。既存のレストランの場合、メニューを変えるだけで一苦労ですが、ダークキッチンならそれが簡単にできてしまうのです。気軽に出店・撤退ができるため、誰でも始めやすいビジネスとも言えます。

ダークキッチンを運営している会社

海外の大手デリバリーの一つである「Deliverloo」は、ダークキッチン運営も始めています。
2017年に立ち上げた「Deliveroo Editions」というダークキッチンは、既存の飲食店とコラボレートし、共同で運営しているのが大きな特徴です。
共同運営することで、提供できる料理の種類を増やせるため、消費者はさまざまなメニューの中から自分の好きな物を選べます。各飲食店でキッチンをシェアしているぶん、固定費を最小限に抑えられるのもポイントです。
フードデリバリーの利用が増加していることに伴い、ダークキッチンが世界の飲食業界を支える存在になるかもしれませんね。